札幌の街中で赤い自転車を見かけることがあるのではないでしょうか?
札幌市民にはお馴染みのシェアサイクル「ポロクル」なのですが、利用したことがある人はそれほど多くはないかもしれませんね。
あの赤いシェアサイクル「ポロクル」について紹介したいと思います。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」とは?
「ポロクル」とは、札幌市で利用できるシェアサイクルのサービスです。
札幌の街の中に設置された「ポート」と呼ばれるポロクル専用駐輪場から自転車を借りて、自分の好きなところのポートに返却するという仕組みです。
シェアサイクルは今世界的に注目されているMaaS(Mobile As A Service)というビジネスモデルの一つですね。
このコロナ禍で自転車の利用者が増えているということもあり、シェアサイクルの利用者も全国的に増えているそうです。
札幌では以前からシェアサイクルの「ポロクル」がありましたが、2019年にドコモの「シェア・バイク」の電動アシスト付き自転車を採用して白色から赤色になりました。
また、以前はカードを発行して利用する形ですが、スマホアプリが使えるようになり、かなり使い勝手が良くなりましたね。
気になる利用料金はどのようになっているのでしょうか?
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」の料金
料金はポロクルの使い方によって違ってきます。
大きく分けて3つです。
「会員登録」「1日パス」「法人会員」の三つです。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」の「会員登録」
利用の都度支払いが発生する「1回会員」と、月内で60分以内は乗り放題となる「月額会員」の二種類があります。
初めは「1回会員」で利用することをお勧めします。
「1回会員」で利用してみて、かなりの回数を利用するようであれば「月額会員」に切り替えるというのがいいと思います。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」の「1日パス」
こちらは会員登録なしで利用ができます。
札幌観光などで利用することを想定しているのではないかと思います。
自転車で札幌市内を回るのは個人的にオススメの観光ですので、「1日パス」は観光客には便利だと思います。
ちなみに札幌市街の観光地めぐりで6時間利用した計算だと、
1日パス:1,300円
登録会員の1回会員:1,150円
(初回60分150円+5時間の延長料金1,000円)
となりますので、会員登録やアプリのインストールが不要な「1日パス」は観光で訪れた方には便利なプランです。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」の「法人登録」
法人向けにも2つのプランが用意されています。
小回りが利くので札幌市街地の営業が多い企業にはニーズがあるかもしれませんね。
今ではUber Eatsの利用者をたまに見かけます。
郊外から札幌市街地に来て、注文の多い市街地でUber EatsやWoltで仕事をするという場合は便利にポロクルを使えると思います。
それでは、実際の利用方法を見てみましょう。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」の利用方法
具体的な利用方法を紹介します。
まず初めに、札幌は雪が降りますのでポロクルが利用できるのはだいたい4月~10月の間になります。
毎年ポロクルからのメール通知やオフィシャルサイトでの告知がありますので確認しておきましょう。
ポロクルの利用方法には「会員登録」する方法と会員登録無しで「1日パス」を購入する方法の2種類があります。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」に登録【会員登録の場合】
スマホとクレジットカード情報、ICカード(無くてもOK)が必要になります。
スマホアプリを使用して登録しますのでダウンロードしましょう。自転車を借りるにもアプリを使いますからね。
こちらでアプリのダウンロードができます。
登録は案内がしっかり出てきますので、迷うことなくできると思います。
登録はWebからも可能ですが、一部利用できないサービスがあるそうなので、よっぽどの理由がない限りはアプリの登録がいいと思います。
ICカードでのカードキー登録がありますが、もしICカード(KitacaやSAPICAなど)を使用しているのであれば登録しておくと便利です。
私の場合、ICカードを登録してはいますが持ち歩いていないこともあるので、パスコードで自転車を借りていることも結構あります。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」に登録【1日パスの場合】
「1日パス」の場合は観光案内所・ホテル・コンビニなどで購入ができ、Webでも購入ができます。
会員登録は必要ありません。
こちらからポロクルのポートと一緒に購入できる場所が確認することができます。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」の支払い方法
会員登録・法人登録の場合は、登録時にアプリから支払いの設定をします。
クレジットカードか、dアカウントを利用して会員登録することによってドコモ払いにすることもできます。
ドコモを利用している方だと電話料金と一緒に支払いとなるので、特にこだわりがなければ便利ではありますね。
「1日パス」の場合は、Webでの購入の場合はクレジットカードのみですが、それ以外での購入の場合は、現金支払いを含めてその販売店で利用可能な支払い方法で払う事ができます。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」を借りる
ポロクルは2020年から24時間利用可能になりました。
夜もにぎやかな札幌ではさらに便利になったのではないでしょうか(飲酒運転はできませんが…)。
カードキー(登録したICカード)を利用して借りる場合と、パスコードを利用する場合で借り方がちょっと違います。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」を「カードキー」で借りる
とても簡単です。
ポロクルの自転車が置いてあるポートへ行き、サドルの後ろのパネルの「START」を押してカードキーをかざすだけです。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」を「パスコード」で借りる
アプリから自転車を予約して、アプリからパスコード4桁を取得します。
予約したポロクルの自転車のところに行って、サドルの後ろのパネルの「START」を押してパスコードを入力するだけです。
カードキーを利用するよりちょっと手間がかかりますね。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」を返す
返却も簡単です。
鍵を掛けたら、サドル後ろのパネルで「ENTER」を押して、パネルに「返却」と表示されたら完了です。
「駐輪場外」と表示されている場合は返却となっていませんので注意してください。
それでは、気になる自転車の車体自体はどのようなものになっているのでしょうか?
札幌のシェアサイクル「ポロクル」の赤い自転車本体はどんな感じ?
札幌のシェアサイクル「ポロクル」は電動アシスト!
何と言っても昔のポロクルからの大きな違いは、「電動アシスト付き自転車」になったことではないでしょうか。
坂道はらくらくですし、札幌市内を長距離乗ってもそれほど疲れません。
アシストのモードは3段階調整になっており、私はいつも最高にして乗っています。
もちろんアシスト機能を切ることも可能です。
アシストの切り替えは左ハンドルについているボタンで変更できます。
札幌のシェアサイクル「ポロクル」は3段切り替え
ポロクルの自転車のギアは3段切り替えになっています。
正直一番重い「3」以外使ったことないような気がします。
札幌のシェアサイクル「ポロクル」はスマホホルダー付き
ハンドル中央にスマホホルダーが付いています。
地味にありがたいです。
特に観光で土地勘のないような人だと、Googleマップでナビしてもらいながら乗るとかなり便利ですよね。
札幌のシェアサイクル「ポロクル」は車体が低い
通常の自転車よりも車体が全体的に低めだと思います。
色んな人が乗れるようにこのタイプになっているのだと思います。
サドルの高さは変更可能ですので、私(175CM以上)は毎回サドルをかなり上げて乗っています。
たまにサドルのハンドルがものすごく固い自転車があったりしますね。
札幌のシェアサイクル「ポロクル」のサドル後ろのパネル
すごく細かい話なのですが、直射日光が液晶に当たっていると、表示が少々見ずらいことがあります。
手で隠して影にすればいんですけどね。
2020年8月現在、どこにポロクルの「ポート」があるのでしょうか?
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」はどこにある?
2020年8月時点で、札幌市内48か所で約450台が稼働しているそうです。
数年前から比べるとかなりポートの数は増えていますね。
ポートのある場所は札幌の市街地のみです。
北は北海道大学、西は円山公園、東はJR苗穂駅、南は中島公園となっています。
住宅の集まるような場所にはまだ拡がっていないですね。今後現在よりも外のエリアに増やしていくかどうかは不明です。
では、私の考えるポロクルのメリットとデメリットを挙げてみたいと思います。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」のメリットとデメリット
ポロクルは便利ですが、私はメリットとデメリットを感じています。
それぞれ紹介します。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」のデメリット
札幌の自転車のシェアサイクル「ポロクル」は赤しかない
色の選択はできません。赤のみです。
また、自転車も形態も一種類のみです。
車体の形状も少し変わっているので、赤いポロクルは札幌も街中ではちょっと目立ちますね。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」は「ポート」に返さなければならない
シェアサイクルの宿命ですが、自分の自転車ではないので借りた自転車は「ポート」に返さなければなりません。
自分の都合の良いところにポートが無いと、少々面倒なことはあります。
以前に中国で完全乗り捨て型のシェアサイクルがありましたが、どこでも乗り捨てできるがゆえに街の中がその放置自転車だらけになって社会問題になっていました。
そういった弊害を考えると仕方ないのかもしれません。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」は返却できない・借りることができないことがある
ポートに停められる自転車の数は限られていますので、タイミングによっては借りたいのに自転車が無かったり、返したいのにポートが自転車でいっぱいになっていることは札幌でもあるようです。
私は今のところ経験がないのですが、通勤で使っている方だとそのような状況に出くわすのではないでしょうか。
デメリットはこれくらいでしょうか。
それではメリットを挙げてみたいと思います。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」のメリット
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」利用で自転車を保有する必要なし
シェアサイクルですので、自分で自転車を買って保管しておく必要がなくなります。
ですので、盗難などの被害のリスクはなくなりますし、自宅で自転車を保管するスペースを考える必要もありません。
とはいうものの、私は自転車を持っていてもポロクルを使用しています。
私の自宅の周りにはポートがありませんので、市街地まで地下鉄で出た後にちょっと乗りたくなった時に乗ることが多いです。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」は電動アシスト
実は私は電動アシスト付き自転車をポロクルで初めて乗りました。
さすがに自転車に何万も出すことができないので、ポロクルで電動アシストに乗れるのは嬉しいです。
円山の方に出かける時には坂が結構あったりするので、とても楽ですし、札幌市内を長時間乗っても疲れません。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」は手続きが簡単
紹介したように、登録は簡単ですし、利用も簡単です。
乗りたい時にサッと乗れるのは魅力ですね。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」は他県でも利用可能
他県で展開されているシェアサイクルも利用することができます。
旅行先や出張先で利用ができると便利ですね。
私は首都圏に住んでいた際にシェアサイクルを使いたいと思うことがよくあったので、ポートが都合の良い場所にあれば利用してみたいですね。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」は保険付き
これは地味にありがたい特徴ですね。
ポロクルは保険に加入していますので事故を起こしても保障してくれます。
詳細はオフィシャルを確認してください。
私の考えるポロクル利用時の注意点をお知らせします。
札幌の赤い自転車のシェアサイクル「ポロクル」利用時に注意すること
アプリでポートの空きや利用可能な自転車の状況が確認できるのですが、行ってみるとポートが表示されていたより空きが少なかったり、借りられる自転車が表示されていたより少なかったりします。
たぶんアプリで状況をタイムリーに表示させるのがシステム上難しいのだとは思います。
アプリで表示されているポートの状況には注意が必要です。
自転車を借りる時には、充電残量は必ずチェックした方がいいです。
私は途中でなくなるような経験はありませんが、乗り終えた時点で10%ほどだったというようなことはあります。
長距離乗る時はなおさら注意が必要ですね。
借りる際に、充電の状況確認と一緒に、ブレーキや車体のガタつきなどの点検も行うことをお勧めします。
以前に一度だけブレーキの調整のおかしい車体にあたったことがあります。
タイヤの空気が少なくなっているようなものもある可能性があるので、チェックしてから選びましょう。
私はいつも、バッテリー残量、タイヤの空気、ブレーキ(握ってみるだけですが…)は必ずチェックしています。
料金について一応確認しておくこととして、一時駐輪中も課金されることは忘れないでおきましょう。
いちいちポートに返すのが面倒なので、私はそのまま停車させて長時間停めておくこともたまにあります。
困ったときはサポートセンターがあるので電話しましょう。
乗ったものの自転車の調子が悪かったり、途中で壊れてしまったり、盗難にあってしまったり、困ったときには対応してくれます。
まとめ
「ポロクル」は札幌市内で利用できる、赤い自転車が目印のシェアサイクルです。
ポートは市街地を中心に設置されていますので、札幌の中心街を行き来する人や観光客、たまにしか自転車に乗らないような人にとって、使い方次第でかなり便利なサービスとなっています。
昨今自転車の利用者が増えてきていることから、自転車による事故も増えてきています。
今後シェアサイクル事業は広がっていくことが予想されていますので、路側帯の拡充や自転車専用レーンの設置など、道路整備が必要になるのではないでしょうか。
また、現在のポロクルのネックとして、需要と利用可能な自転車数のコントロールが必要になっています。
使いたい時に使えない、停めたい時にポートに止められないという状況は、可能な限り減らしてほしいところです。
札幌市民のみなさんは、とりあえず登録をしてみて、札幌市街地でポロクルを見かけた時には一度試しに乗ってみてください。
そして、観光で札幌へ訪れた際には、ポロクルの自転車で札幌市内観光を検討してみてください。
市内移動に便利なシェアサイクル「ポロクル」で札幌を楽しみましょう!
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